🌱この記事の結論を先に一言でまとめると、日本の冬の室内では、多肉・塊根植物に必要な光量の「半分以下」しか届かないことが多く、最低でもDLI(1日の光の合計)で10〜15 mol m−2 d−1を確保するために補光がほぼ必須です(Runkle & Both, 2017; Nobel, 1988)。そのための現実的な目安は、PPFD 300〜400 µmol m−2 s−1 程度のLEDを1日12〜14時間当てることになります。
❄️ただし冬は多くの夏型多肉・塊根植物が半休眠状態に入り、夏のような旺盛な成長は期待できません。したがって、冬の補光の目的は「ぐいぐい成長させる」ことではなく、徒長を防ぎつつ、春まで株姿と体力を維持することになります。本稿では、光の単位(PPFD・DLI)と植物生理の関係を押さえながら、「冬の室内でどの程度の補光が必要か」を現実的なラインで整理していきます。
冬の室内で多肉・塊根植物に何が起きているのか
日照時間と光量が一気に落ちる仕組み
☀️日本の冬は、単純に「日が短い」だけでなく、太陽の高さが低くなることと、窓ガラスや建物による遮蔽が増えることで、実際に植物が受け取る光量が大きく減ります。植物にとって効く光は人間の明るさとは少し違い、光合成に使える波長の光をPPFD(Photosynthetic Photon Flux Density:光合成光量子束密度)という単位で測ります。これは「1秒あたり、1平方メートルの葉面に何個の光の粒(光子)が当たっているか」を表し、単位は µmol m−2 s−1 です(Greene, 2024)。
さらに、冬の栽培で重要になるのがDLI(Daily Light Integral:日積算光量)です。これは「1日トータルでどれだけ光の粒を受け取れたか」を表す指標で、PPFDに照射時間を掛け合わせて算出します(Runkle & Both, 2017)。たとえば、平均PPFD 300 µmol m−2 s−1 の光を12時間当てた場合は、おおよそ DLI ≒ 13 mol m−2 d−1 という計算になります。
多肉植物・塊根植物の多くは、原産地ではDLIで15〜30 mol m−2 d−1程度の非常に強い日射に適応していると報告されています(Nobel, 1988)。一方で、冬の温室研究では、日射が弱い時期にはDLIが一桁台(5〜8 mol m−2 d−1 程度)まで落ちることもあり(Runkle & Both, 2017)、一般家庭の窓辺ではこれよりさらに低いケースも珍しくありません。つまり、冬の室内は「光の予算」が根本的に足りない状態でスタートしていると考えた方が安全です。
冬は「成長」よりも「形の維持」が目的になる
🌙多肉・塊根植物の多く(アガベ、パキポディウムの夏型種、ユーフォルビアの多肉種など)は、短日と低温を感じ取ると代謝を落とし、いわゆる半休眠に入ります(Franklin & Quail, 2010)。呼吸と光合成のバランスを取るために、成長そのものを止めて「省エネモード」に切り替えるイメージです。
このフェーズでは、夏のようなDLI 20〜30 mol m−2 d−1を与えても、植物はそのエネルギーをフルに使い切れません。それどころか、低温で代謝が落ちている状態に強い光を当てると、光合成に使いきれなかったエネルギーが光ストレスとなり、葉焼けや組織障害の原因になる場合すらあります(Zhen & Bugbee, 2020)。
したがって冬の補光では、「夏と同じだけ光を与える」ことが目的ではありません。目的はあくまで、
💡・徒長を防ぐ(節間を伸ばさない)
・葉色とロゼット/樹形の締まりを維持する
・春の再スタートに必要な最低限の光合成を確保する
という3点です。この目的に対して、後述するようにDLIで10〜15 mol m−2 d−1をひとつの下限ラインとして考えると、冬の室内補光の「量」がだいぶ見えやすくなります(Runkle & Both, 2017)。
冬の室内はどれくらい暗いのか? PPFDとDLIの目安
窓辺の実力:感覚よりずっと低い「光の天井」
👀人間の目には「昼間の窓辺」は十分明るく見えますが、PPFDで測ると数字はかなりシビアです。温室環境のデータや家庭栽培の測定事例を整理すると、冬の日本の一般家庭では、ざっくりと次のようなレンジになります(Runkle & Both, 2017; Photone, 2025a)。
| 環境の例 | 平均PPFDの目安 (晴天日・正午付近) | 推定DLIの目安 |
|---|---|---|
| 屋外・冬の直射日光(参考) | 600〜1000 µmol m−2 s−1 | 15〜25 mol m−2 d−1 |
| 南向き窓辺・ガラス越し | 150〜300 µmol m−2 s−1 | 5〜10 mol m−2 d−1 |
| 北向き/日が差し込まない部屋 | 50〜100 µmol m−2 s−1 | 3〜5 mol m−2 d−1 |
もちろん天候や建物の条件で上下しますが、多肉・塊根植物が本来欲しがるDLI 15〜30と比べると、南向きの良好な窓辺でさえ半分以下、北向きの部屋に至っては3分の1〜5分の1程度しかないことがわかります(Nobel, 1988; Runkle & Both, 2017)。このギャップをそのまま放置すると、徒長や色抜け、葉の薄化といった「冬明けの残念な姿」につながってしまいます。
冬に確保したい最低ライン:DLI 10〜15をどう稼ぐか
📊では、冬の室内でどの程度の光量を目標にすべきでしょうか。原産地並みのDLI 20〜30 mol m−2 d−1を冬にも確保できれば理想ですが、温度や休眠のことを考えると、現実的には「徒長を防ぎつつ形を維持するための最低ライン」を狙う方が合理的です。
多肉・塊根植物の光生理と温室研究のデータを踏まえると、冬の休眠〜半休眠期においては、
✅ DLI 10〜15 mol m−2 d−1 程度を確保できれば、株姿の維持と最低限の光合成には十分
✅ それを大きく下回る(DLI 5〜8程度)と、徒長や葉色の低下が起きやすい
と考えるのが現実的なラインです(Runkle & Both, 2017; Yang & Li, 2017)。DLIをPPFDと照射時間の組み合わせで見直すと、以下のようなイメージになります。
| 平均PPFD | 照射時間 | おおよそのDLI |
|---|---|---|
| 300 µmol m−2 s−1 | 12時間 | 約13 mol m−2 d−1 |
| 400 µmol m−2 s−1 | 12時間 | 約17 mol m−2 d−1 |
| 250 µmol m−2 s−1 | 14時間 | 約13 mol m−2 d−1 |
💡この表からわかる通り、PPFD 300〜400 µmol m−2 s−1 の光を、1日12〜14時間程度当てると、冬でもDLI 10〜15を十分に満たすことができます。逆に言うと、窓辺だけでPPFD 150〜200程度しかない場合、そのままではDLIが6〜8程度にとどまり、徒長を抑えるには明らかに足りません。ここをLED補光で「あと数百µmol分」底上げしてあげるイメージです。
たとえば、
・昼間は南向き窓辺でPPFD 150 µmol m−2 s−1 × 6時間(DLI ≒ 3 mol)
・夕方〜夜にLEDでPPFD 350 µmol m−2 s−1 × 8時間(DLI ≒ 10 mol)
とすると、合計DLIは約13 mol m−2 d−1となり、冬に求める「維持ライン」を満たせます。このように、自然光と補光を足し算で考えて、DLI 10〜15を組み立てるのが冬の光設計の基本方針になります。
「補光が必要かどうか」を見分けるサイン
株の見た目から読み取る光不足の兆候
🌵数値で考えることは大切ですが、すべての環境でPPFDやDLIを厳密に測れるとは限りません。そのため、実務では株の見た目から「補光が必要かどうか」を判断することも重要です。特に冬に目を光らせたいサインは次のようなものです(Yang & Li, 2017)。
🔍 節間がじわじわ伸びてきた
本来はロゼットが締まるはずのアガベで、葉と葉の間隔が広がってきたら典型的な徒長サインです。パキポディウムの新芽が細く長く、ユーフォルビアの茎が紐のように伸びる場合も同様に光不足を疑います。
🎨 葉色が淡くなり、厚みが落ちてきた
葉緑素の合成には光が必要です。光不足になると葉色が黄緑〜黄白色に近づき、葉肉が薄く柔らかくなります(Nobel, 1988)。アガベで葉の縁の鋸歯がぼやけてきたり、パキポディウムで新葉の色が抜けてきたら要注意です。
📉 新芽は出るがすぐにだらっと垂れてしまう
光が足りず炭水化物が不足すると、細胞壁がしっかり作れません。その結果、芽が伸びても自重を支えきれず垂れ下がります。特にユーフォルビアの新梢や花茎が「やる気のない」姿勢になる場合は、光量不足と水分過多が重なっている可能性があります。
🧊 成長が止まっているのに、葉だけ妙に柔らかい
温度が低くて成長が止まるのは正常な休眠ですが、その状態で光が足りないと、既存の葉が少しずつ「痩せて」いきます。硬さと張りがなくなり、指で触るとふにゃっとする場合は、光合成で十分な糖が作れていないサインです。
これらのサインが冬に目立つ場合は、「水や肥料の問題」より前に、光量の不足を疑うのが理にかなっています。冬に水を控えているのに徒長しているのであれば、ほぼ確実に光が足りていません。逆に、しっかり光が当たっている株は、休眠していても輪郭が崩れず、色と厚みを保ったまま春を迎えます。
数値と見た目を組み合わせて判断する
📱最近はスマートフォンと簡易センサーでPPFDを測定できるアプリやデバイスも増えてきました。こうしたツールを使うと、「明るい窓辺のつもりだったが、PPFDは100 µmol m−2 s−1しかなかった」といったギャップがよく見えてきます(Photone, 2025a)。
そこでおすすめなのは、
・まずは株の見た目で徒長サインが出ているかをチェックする
・次にスマホや簡易センサーでPPFDを測り、感覚との差を把握する
・不足分をLEDでどこまで補えるか(距離・台数・点灯時間)を具体的に計算する
という三段構えです。感覚と数値の両方を使うことで、「どの程度の補光が必要か」がぐっと具体的なものになります。次の後半パートでは、実際にLED補光器具の選び方と設置方法、そしてアガベ/パキポディウム/ユーフォルビアそれぞれにとっての最適な冬の光量について、もう少し踏み込んで整理していきます。
ここからは記事の後半パートです。前半と同じ文体・構成で、WordPress(SWELL)にそのまま貼れるHTML形式で仕上げています。最後に参考文献もまとめています。
LED補光をどう選ぶか:波長・距離・照射時間の実務
🌈 波長(光質)をどう選ぶか:青10〜20%が徒長を防ぐ鍵
冬の補光で難しいのは「光の量」だけでなく「光の質(波長)」も調整が必要になる点です。植物が強く反応するのは主に青(≈450nm)と赤(≈660nm)の光で、これらをバランスよく含む LED が冬の多肉・塊根植物にはもっとも扱いやすい選択肢になります(Casal, 2013)。
とくに青色光は、徒長を防いで株を締める働きが強い光です。研究でも、青光の比率を10〜20%含むと、
・節間が詰まり、ロゼットが締まる
・葉色の濃さと厚みが安定する
・細胞壁がしっかりし、葉がシャキッとする
といった形態的メリットが確認されています(Yang & Li, 2017)。
一方、遠赤色光(730nm付近)が多すぎると、植物は「周囲に影がある」と誤認し、徒長方向の成長を促してしまいます(Casal, 2013)。家庭向けLEDのなかには遠赤を多く含むモデルもあるため、冬の補光ではフルスペクトルの白色LEDを優先し、赤青比が極端な製品は避けるのが安全です。
📏 光源との距離:距離が半分なら光は4倍になる
光源と植物の距離は、PPFDを決めるうえで最重要のパラメータです。光は「距離の2乗に反比例」して弱まるため(いわゆる逆二乗則)、
・距離を半分に → PPFDは約4倍
・距離が2倍に → PPFDは約1/4
という大きな変化が起きます(Greene, 2024)。
そのため、買った LED のカタログに「PPFD 300 µmol m−2 s−1」と書かれていても、これは測定距離が30cmなのか50cmなのかで意味が大きく異なります。冬の補光では多くの多肉・塊根植物がPPFD 300〜400程度を必要とするため、
・光源はできるだけ近くに(20〜30cm)
・ただし葉焼けの兆候が出たら5〜10cm離す
という微調整が鍵になります。
⏱ 点灯時間の設計:12〜14時間を基本に、朝夕を中心に補う
冬の補光では、「強い光を短時間」よりも「中〜強めの光を長時間」当てた方が、DLIを安定して稼ぐことができます(Runkle & Both, 2017)。一般家庭での現実的な運用としては、
🕒 1日12〜14時間の点灯を基本ラインにする
🕒 自然光が入る昼間は少し弱めにし、朝夕を中心に補光する
🕒 夜間は必ず8時間以上の暗期を確保する(特にCAM植物のアガベ)
という設計が扱いやすく、安全です。
CAM型(夜間CO₂吸収型)のアガベは、生理の都合上、暗期が短すぎると代謝リズムが乱れるため(Nobel, 1988)、点灯時間を長くしすぎないことが大切です。
属ごとに異なる「冬の理想光量」
🌵 アガベ:強光性、最低でも PPFD 400 は欲しい
アガベは非常に強い光を好み、原産地では PPFD 600〜1200 µmol m−2 s−1 を浴びて育つ「超・強光性」の植物です(Nobel, 1988)。冬は成長が止まるとはいえ、葉色とロゼットの締まりを維持するために、
📌 PPFD 400〜500 µmol m−2 s−1 × 12時間(DLI 15前後)
がひとつの目安になります。特にチタノタ・ユタエンシス系のような強光種では、これを下回ると葉が薄くなり、鋸歯がぼやけやすくなります。
一方で、冬の低温下でPPFDを上げすぎると葉焼けリスクが出るため、温室度が10〜15℃以上保てる時間帯に補光を集中するのが安全です。
🌱 パキポディウム:中強光性。葉があるときは300〜400
パキポディウムは夏型のため、冬は落葉〜半落葉して休眠に入ることが多い属です。落葉後は光合成する器官がほとんどなくなるため、冬の補光の目的は、
・徒長芽を出させない
・幹の締まりを維持する
・春の芽吹きに備えて最低限の代謝を確保する
の3点になります。
葉が残っている個体や、室温15℃前後で半休眠状態の株の場合は、
📌 PPFD 300〜350 µmol m−2 s−1 × 10〜12時間
で十分です。落葉している株はさらに少なくても維持できます。ただし幹がへこんでくる(生長点周りがしわしわになる)場合は、光不足よりも水分不足の可能性が高いため、光とは切り離して判断します。
🌿 ユーフォルビア(多肉型):光が弱いとすぐ徒長する
ユーフォルビアの多肉茎タイプ(大雲閣・バリダ・ホワイトゴースト等)は、強光に適応した個体が多く、とくに冬の室内では徒長しやすい属です。
冬の維持ラインとして、
📌 PPFD 300〜400 µmol m−2 s−1 × 12時間
が現実的な目安となります。光不足になると、茎が柔らかくなり、節間が伸びてシルエットが「鉛筆のように細長く」なりがちです。斑入り品種は耐光性が低いため、光量を20%ほど下げて運用します。
自然光+LED 補光のハイブリッド運用
🏡 冬の窓辺は「足し算で考える」とうまくいく
冬の補光は、
🌞 自然光(昼)+ 💡 LED 光(朝夕〜夜)
の合算でDLIを10〜15まで引き上げる考え方を取ると非常にわかりやすくなります。
たとえば、
・自然光:PPFD 150 × 6時間 → DLI ≒ 3
・LED補光:PPFD 350 × 8時間 → DLI ≒ 10
で合計 DLI ≒ 13。この数字が冬の「維持ライン」をちょうど満たします。
補光は夕方〜夜の時間帯に伸ばすと扱いやすく、朝は植物が冷え切っている場合があるため、強光を急に当てるのは避けます。
🪟 レースカーテンと反射材で「光を逃がさない」
窓辺の光を最大限生かすには、
・薄いレースカーテンで光を拡散
・鉢の背面に白パネルやアルミ反射板を置く
・週1回、鉢の向きを90°回転する
といった小技が効果的です。反射板の追加だけでもPPFDが10〜30%程度向上することがあります。
補光と土・水の関係:冬は「光が弱ければ水も減らす」
補光を行う冬の管理で重要なのは、光だけでなく水分と温度のバランスです。光が弱いのに水が多いと、根は呼吸しきれず根腐れが起きやすくなります(Yang & Li, 2017)。
冬の基本原則は、
💧 光が弱い → 水を減らす/完全に乾いてから与える
💧 光を強くする → 蒸散が増えるので、水分量はやや増やす
というシンプルな方針です。光量と水分のミスマッチをなくすことで、冬の根腐れと徒長の両方を高い確率で回避できます。
まとめ:冬の補光は「最低限のDLIをつくる技術」
冬の室内栽培では、
🌟 DLI 10〜15 mol m−2 d−1 を確保すること
🌟 PPFD 300〜400 µmol m−2 s−1 × 12〜14時間が現実的な解決策
🌟 光=温度=水分のバランスが崩れると徒長・葉焼け・根腐れが起きる
という3点を押さえると、冬越しの失敗が激減します。
冬は「成長の季節」ではありません。株姿を崩さず、春へのバトンを渡す季節です。補光は、そのための光のサプリメントのようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。
🌱 PHI BLEND(無機 75%・有機 25%)について
冬の補光とあわせて重要になるのが、土の乾湿リズムです。PHI BLEND は、冬の室内でも根腐れしにくい速乾性と通気性を確保しつつ、光量が上がったときにもしっかり蒸散を支える適度な保水力を兼ね備えています。
冬の補光を検討されている方には、光と水のバランスが取りやすい培養土として非常に相性がよい配合です。
参考文献
Casal, J. J. (2013). Photoreceptor signaling networks in plant responses to shade. Annual Review of Plant Biology, 64, 参考文献
Casal, J. J. (2013). Photoreceptor signaling networks in plant responses to shade. Annual Review of Plant Biology, 64, 403–427.
Franklin, K. A., & Quail, P. H. (2010). Phytochrome functions in Arabidopsis development. Journal of Experimental Botany, 61(1), 11–24.
Greene, J. (2024). Understanding PPFD and DLI in controlled environment agriculture. Greenhouse Grower Technical Report.
Nobel, P. S. (1988). Environmental Biology of Agaves and Cacti. Cambridge University Press.
Photone. (2025a). Light requirements of succulents and cacti – PPFD and DLI guidelines for indoor growers. Technical Whitepaper.
Runkle, E. S., & Both, A. J. (2017). Greenhouse Lighting: Adoption of LEDs. Acta Horticulturae, 1170, 1–12.
Yang, F., & Li, T. (2017). Regulation of stem elongation by light conditions in horticultural crops. Horticultural Plant Journal, 3(3), 95–101.
Zhen, S., & Bugbee, B. (2020). Far-red light is beneficial to plant growth: An update on the definition of photosynthetically active radiation. Plant, Cell & Environment, 43(11), 3027–3030.
