PHI Blend |ファイブレンド

PHI BLENDは、塊根植物・多肉植物のために設計された、屋外にも室内にも対応する高機能な培養土です。根腐れを防ぐ優れた排水性と通気性を持ちつつ、再湿性の高い有機素材を併用することで、必要な水分はしっかり保ちます。粒が崩れにくいため長期間構造が保たれ、植え替えの頻度も減らせます。さらにゼオライトとココピートの組み合わせにより、養分を必要な分だけ緩やかに供給する“土のバッファー機能”を実現。塊根植物の好む乾湿のメリハリと、徒長を抑える養分設計の両立を目指しました。粉塵が少なく、作業もしやすい清潔なブレンドです。必要なものだけがあり、余計なものがない。PHI BLENDは、機能の美学です。
PHI Blend 5L 価格未定(2025年秋発売予定)
根がよく育つ秘密
塊根植物や多肉植物は、その独特な形態と生命力により、愛好家の間で長らく親しまれてきました。とりわけ日本の栽培環境においては、春から秋にかけては屋外で太陽と風を浴びながら旺盛に生育させ、冬には室内で休眠管理する──こうした「切り替え型」の育成スタイルが主流となっています。
しかし、屋外と室内では栽培環境における土壌の要件は異なります。屋外では通気性と排水性が重視される一方、室内では清潔性や構造安定性が求められます。さらに、これら植物群の多くは乾燥地帯に自生しており、強い日射と激しい乾湿サイクルの中で生き抜くための高度な生理適応を持っています。そのため、使用する用土は単なる植え込み材ではなく、「根のための人工的環境」として、物理性・化学性・生物性の三要素が科学的に最適化されていなければなりません。

PHI BLEND(ファイブレンド)は、このような背景をふまえ、屋外にも対応しつつ、室内使用にも最適な塊根植物・多肉植物専用用土として開発されました。75%の無機質素材と25%の有機質素材という配合比率は、単なる経験則ではなく、植物生理学・土壌物理学・資材工学の交差点で導き出された論理的構成です。
PHI BLENDの設計思想と、各素材が果たす科学的機能、そしてそれが塊根植物の健康・美観・成長にもたらすメリットを、可能な限りエビデンスを伴って紹介します。栽培における不確実性を減らし、植物が本来持つポテンシャルを最大限引き出すための用土──それがPHI BLENDです。
PHI BLENDを設計するうえで、私たちが守った「3つの科学要件」
塊根植物・多肉植物に適した用土とは何か。それを論じるには、まず「どのような環境で植物が最も健全に成長するか」を理解する必要があります。PHI BLENDは、以下の3つの科学的要件に基づき設計されています。
1. 土壌物理性の安定性:崩れず、潰れず、詰まらない
植物の根にとって最も重要なのは、水分よりもまず空気です。根が酸素を取り込めないと、呼吸が止まり、水や養分の吸収も停止してしまいます。特に塊根植物のように貯蔵型の根を持つ植物では、わずかな酸欠でも根腐れが進行しやすくなります。
PHI BLENDでは、この「酸素を含んだ根域」を守るために、通気性と構造安定性に優れた素材を組み合わせています。粒子の形状や比重、崩壊しにくさなどを厳密に検討し、時間が経っても鉢内の空隙構造(マクロポア)を潰さない構成としました。これにより、栽培開始から数か月後も排水性・通気性が低下しにくく、植え替え頻度を抑えられるという利点が生まれます。
2. 水分制御性:速乾と保湿の両立
塊根植物は、極端な過湿を嫌う一方で、過度な乾燥が長く続くと成長が停止し、細根が枯死することもあります。特に室内管理では水やり頻度が自然条件よりも少なくなりやすく、「すぐ乾くけれど、乾ききらない」という絶妙な保湿バランスが求められます。
PHI BLENDは、速やかに排水する粒状素材と、適度な水分を保持する繊維質素材を組み合わせ、鉢内に乾湿のメリハリがあるゾーニング構造を形成するよう設計されています。水やり後すぐに鉢底から水が抜けても、土壌内部の一定層では適度な水分が残り、根にとっての「空気と水の両方を含む」環境が維持されます。
また、乾燥したあとでも再湿しやすい素材を使用しているため、表面が乾きすぎた場合でも次の水やりでしっかりと潤いが戻り、根の活動が滞らないという再湿性の高さも備えています。
3. 養分制御性:過不足のない供給と緩衝作用
塊根植物や多肉植物は、養分が過剰になると徒長したり、葉が軟弱化し、根張りが悪くなる傾向があります。一方で完全な無施肥では、成長が停滞し、新根の形成や塊根の肥大も不十分になります。そこで必要になるのが、少量の肥料を、安定して緩やかに供給するための「土のバッファー機能」です。
PHI BLENDは、養分を一時的に吸着し、植物が必要とするタイミングで放出する能力に優れた無機素材と、微量要素の保持に適した繊維素材を併用することで、このバッファー機能を高めています。これにより、養分過剰や不足による生理的ストレスを回避しながら、植物のテンポに合った栄養供給が実現されています。
PHI BLENDは、この相反する屋外・室内の環境要件を同時に満たすことを目指し、素材の特性・粒のばらつき・配合の順序・袋詰め時の水分管理に至るまで、細部にわたって設計されています。つまりそれは単なる「多肉植物向け」とラベルされた混合土ではなく、現代の栽培者が直面する二重環境に向けて科学的に最適化されたプロフェッショナル用土なのです。
加えて、PHI BLENDはpH6.2〜6.8前後の弱酸性〜中性の範囲で全体設計されており、これは塊根植物・多肉植物の根が最も健全に呼吸・吸水・養分吸収を行える領域とされています。酸性・アルカリ性どちらにも偏りすぎず、施肥や水やりを繰り返してもpHバランスが大きく崩れにくい点も、本製品の信頼性の一因です。
屋外と室内で「土に求められるもの」は違う
春から秋にかけて屋外で栽培される塊根植物は、強い日差しや高温多湿、突発的な豪雨などにさらされます。このとき用土には抜群の排水性・構造の崩れにくさ・通気性が求められます。夏の夕立や連日の雨によって鉢内が滞水しやすい中で、数時間以内に鉢底から水が抜けきることは、根を守るための最低条件です。
一方、冬季に室内に取り込まれた鉢では、風通しが弱く、気温が低く、日照も限られます。このとき必要なのは、微生物が暴れにくい清潔な有機素材・再湿性に優れた保水素材・微塵が少ない構造です。さらに、室内ではコバエやカビの発生が許容されにくく、匂い・清潔性・軽量性といった生活空間における“使いやすさ”も重要な要件となります。
PHI BLENDは、この屋外・室内の環境要件を同時に満たすことを目指し、素材の特性・粒のばらつき・配合の順序・袋詰め時の水分管理に至るまで、細部にわたって設計されています。つまりそれは、単に「多肉植物向け」とラベルされた混合土ではなく、現代の栽培者が直面する二重環境に向けて科学的に最適化されたプロフェッショナル用土なのです。
各素材が果たす「根のための機能」を、科学で語る。
PHI BLENDは、5つの異なる物理・化学的性質をもつ素材によって構成されています。それぞれの素材は「根腐れを防ぐ」「通気を確保する」「養分を保持する」「水を適切に蓄える」といった役割を明確に持っており、その特性は植物生理学や土壌学に基づいて選定されています。以下では各素材のpHを含め、科学的根拠とともに解説します。
日向土(中粒)|構造安定性と通気性を支える骨格素材
日向土は火山性軽石を起源とする硬質無機素材で、粒自体が崩れにくく、長期使用でも鉢内の空隙構造(マクロポア)を保つ優れた構造安定性を持ちます。内部は多孔質であり、通気性と保水性のバランスに優れています。
pHは概ね6.0〜7.0の弱酸性〜中性で安定しており、塊根植物や多肉植物に適した中庸帯に収まります。また、ケイ酸を豊富に含むため、根の細胞壁強化にも寄与することが報告されています(Higashida et al., 2003)。赤玉土よりも構造が強固で、水分や凍結による崩壊リスクが小さいのも特長です。

パーライト(中粒)|排水性と軽量性に優れる通気素材

パーライトは真珠岩を急熱処理して発泡させた白色の軽石状素材です。極めて軽く、多孔質な表面を持ち、用土全体の排水性と通気性を劇的に改善します。また、pHは6.5〜7.5と弱アルカリ性傾向ですが、土壌全体のpHに大きな影響を与えるほどではなく、他素材との組み合わせで十分に緩和されます。
保水性は非常に低いため、水やり直後に余分な水を即座に鉢外に排出させる「ドレイン促進材」として機能します。根腐れリスクを下げたい植物においては、無視できない構成要素です。
ゼオライト(中粒)|養分保持と緩やかな供給を担う鉱物資材
ゼオライトは天然のアルミノケイ酸塩鉱物で、陽イオン交換容量(CEC)が極めて高く、カリウム・カルシウム・アンモニウムなどの養分を一時的に吸着して根に供給する「緩衝帯」として機能します。Clinoptilolite型のゼオライトではCECが100〜150 cmol/kgに達するとされ、これは一般的な赤玉土の約8〜10倍に相当します。
ゼオライトのpHは6.5〜7.5前後と中性〜ややアルカリ寄りですが、実際の用土中では他素材との相互作用により中性付近で安定します。さらに、リン酸固定抑制効果や重金属吸着特性も知られており、環境耐性・pH安定性の点でも優れた素材です(Mumpton, 1999)。

ヤシ殻チップ(粗目)|空気を運び湿度を和らげる天然繊維資材

ヤシ殻チップ(Coconut Husk Chip)は、ココヤシの果皮部分を粗く砕いた天然有機素材で、空隙率が高く空気を含みやすい構造を持ちます。乾燥後も再吸湿性に優れ、通気を保ちつつ鉢内の湿度変動を緩やかにする緩衝材的役割を果たします。
一般にヤシチップのpHは5.5〜6.5と弱酸性で、塊根植物の好む範囲に収まります。また分解が遅いため、長期使用でも泥化しにくく、排水性や通気性の持続に貢献します。木質由来でありながら臭気が少なく、室内でも清潔に使える素材です。
ココピート(顆粒状)|保水性とpH緩衝力を持つ繊維性有機素材
ココピートはヤシ繊維を細かく粉砕した素材で、乾燥重量の10〜20倍の水分を保持できる高保水資材です。毛管水を長時間保持し、根が必要とする湿り気を供給し続けます。保水性に加え、CECは40〜60meq/100gと比較的高く、微量要素(Fe、Mn、Znなど)の保持にも優れています。
pHは5.5〜6.5と安定した弱酸性を示し、脱塩処理・発酵熟成を経た高品質ココピートは土壌酸性化やアンモニア臭の原因にならず、塊根植物・多肉植物にとって理想的な室内用有機素材です。再湿性にも非常に優れ、乾ききった後でもすぐに潤いが戻るため、根に乾燥ストレスを与えにくいという大きな利点があります。

植物の生理に合った「根の環境」を再現するために。
塊根植物や多肉植物は、一般的な観葉植物とは異なる生理的特性を持っています。特に根の構造と機能、水分や養分に対する感受性、そして乾湿リズムに対する順応力が極めて独特です。PHI BLENDは、こうした生理的要件を踏まえて設計されています。
根は「酸素」を最も必要としている器官
植物の根は、栄養吸収よりもまず呼吸(=酸素の取り込み)を必要とします。呼吸によって得られるエネルギーがないと、根は水や養分を取り込むことすらできません。塊根植物のように太く貯蔵型の根を持つ植物は、特に酸素不足に弱く、短期間の過湿でも急激に根腐れを起こすリスクがあります。
PHI BLENDはマクロポアとミクロポアの両方を適切に配置した物理構造により、鉢内に常に空気の通り道を確保。排水性の高いパーライト、構造が崩れない日向土、通気を維持するヤシ殻チップが相互に作用し、根が酸欠に陥らない通気性の高い環境を提供します。これにより、塊根植物特有の「乾いているのに根腐れする」という矛盾のような現象を回避できます。
乾湿のメリハリこそが塊根植物のスイッチ
塊根植物や多肉植物は、乾燥地において「短期間の豪雨→長期間の乾燥」を繰り返す環境に適応してきた植物群です。この生態的背景から、彼らは強い水分ストレスとそれに続く急激な吸水によって、成長や塊根の肥大を促進することが知られています。
PHI BLENDは、多孔質の粗粒素材に加え、微細なココピートによって鉢内に乾湿のゾーニング(湿潤領域と乾燥領域の混在)を生み出します。水やり後は速やかに過剰な水が抜けつつ、素材内部には緩やかに供給される水分のストックが形成され、これが数日かけて根に供給されます。これは乾燥地での「深層水の遅延吸収」と類似した構造であり、植物にとっては自然に近い刺激となって作用します。
徒長を抑え、形を美しく保つ養分環境
塊根植物に肥料を与えすぎると、間延び(徒長)や塊根の形崩れ、病気への抵抗性低下を招きます。しかし逆に完全な無施肥では新葉の展開や根の更新が鈍り、成長が止まってしまいます。重要なのは、急激な栄養変化を避け、必要な養分を長期的に安定供給する土壌です。
PHI BLENDは、ゼオライトの高いCECとココピートの中程度CECを活かし、施肥後の養分を即座に放出せず、一時的に保持して必要時に供給する「緩衝ゾーン」として機能します。特に窒素・カリウム・マグネシウムといった移動性の高い陽イオンは、通常であれば潅水で流亡しやすいのですが、PHI BLENDの中ではそれを適切に留める力があります。
これにより、塊根植物にありがちな「肥料を与えた直後に一気に徒長する」といった問題を回避しつつ、光合成と成長のテンポに合った穏やかな栄養供給が可能になります。特に屋内栽培で日照が不安定な場合、徒長リスクは大きいため、この緩やかさは植物体の造形美を守るうえでも重要なポイントとなります。
塊根を育てる根系形成と「張る・太る」のしくみ
植物の根系には2つの大きな機能があります。「水と養分を吸収する細根」と「貯蔵・支持・導管輸送を担う太根(塊根)」です。これらを効率的に育てるには、用土が異なる粒径と素材特性を持ち、それぞれが根系の誘導に適していることが必要です。
PHI BLENDでは、粗粒素材によって太根が空間を求めて伸びる構造が維持され、同時に微粒質のココピートやゼオライトが、毛細根の分岐や微量要素の供給を支援します。この組み合わせは、根系全体の拡大と機能分化(構造根と吸収根の役割分担)を促し、結果として塊根部の肥大を後押しする土壌環境を形成します。
特にユーフォルビア属やパキポディウム属のように、根からの張力と内部貯水によって塊根を肥大させる植物では、根域が狭く水分・酸素・栄養のいずれかが偏ると塊根の形が崩れ、左右非対称の変形や収縮が起こることがあります。PHI BLENDはこれらの物理的・生理的要件を考慮し、根が四方八方に自然に伸びる空間構造と、バランスの取れた湿度供給環境を同時に提供しています。
「通気性のいい土」だけでは足りない。PHI BLENDが選ばれる理由。
塊根植物・多肉植物向けの培養土は市場に数多く存在します。その多くは「通気性の良さ」や「水はけの良さ」を前面に出していますが、PHI BLENDはあえてそこにとどまりません。通気・排水に加えて、構造安定性・養分緩衝・室内での清潔性・根系誘導までを含めた“根環境全体の最適化”が、本製品の特徴です。
汎用用土との決定的な違い:劣化スピードと植え替え頻度
赤玉土やピートモスを主体とした一般的な園芸培養土は、開封直後は優れた通気性や保水性を示しますが、1年もすると微塵化・泥化が進行し、鉢内部が徐々に目詰まりを起こします。これは主に素材の分解・崩壊・構造劣化によるものであり、室内での使用では特に悪影響が顕著です。
PHI BLENDは、焼成を要さずとも構造が長期間安定する硬質素材(日向土、ゼオライト、パーライト)と、分解の遅いヤシ殻系有機質(ヤシチップ、ココピート)によって構成されています。これにより、1年以上使用しても排水性や通気性が著しく低下せず、植え替えの頻度を減らし、植物へのストレスを大幅に軽減できます。
「清潔性」という室内用土としての隠れた機能
一般的な培養土に含まれる堆肥・腐葉土・ピートモスなどの有機素材は、分解が進む過程で臭気・コバエ・カビの発生源となるリスクを抱えています。これは屋外であれば許容される問題かもしれませんが、室内管理では致命的です。
PHI BLENDでは、有機成分として使用しているココピートとヤシチップは脱塩処理・長期発酵済みの清潔素材のみを採用。未熟有機質による嫌気発酵やアンモニア発生の心配がなく、室内環境においても無臭・無害・衛生的な状態を保つことが可能です。また、粉塵が少なく、作業時に手や床が汚れにくいため、観葉植物的な感覚で塊根植物を楽しむ方にも適しています。
排水性 vs 保肥性という二項対立を超えて
軽石や鹿沼土、硬質赤玉をベースにした「完全無機系の水はけ重視ブレンド」は、確かに根腐れリスクを下げられますが、同時に肥料が抜けやすく、植物の成長が鈍るという問題を抱えます。逆にピートモスや腐葉土を主体とした用土は養分保持力に優れますが、通気性や排水性を犠牲にしやすく、特に根が細くデリケートな塊根植物には向きません。
PHI BLENDは、ゼオライトとココピートという2種類の保肥性素材を無機・有機からそれぞれ選定し、これを通気性と排水性に優れた構造資材の中に分散配置することで、「流さず、溜めすぎず」という絶妙な養分制御を実現しています。この設計思想こそが、従来の「排水 or 保肥」という二項対立を超えた次世代の培養土のスタンダードです。
PHI BLENDは「構造と機能」を兼ね備えた設計土
PHI BLENDの特徴は、単に通気性や排水性が高いということにとどまりません。植物生理・土壌物理学・資材工学の知見をもとに、素材の選定と組み合わせを一から構築した、「設計思想ありき」の培養土です。
各素材は、単なる見た目や扱いやすさではなく、根の呼吸・水の動き・養分の保持と放出・物理構造の耐久性・室内での清潔性といった明確な目的に基づいて配置されています。通気・排水・保水・保肥のバランスを、素材の性質と粒径のばらつきで緻密に調整し、さらにその構造が崩れにくいよう設計されています。
PHI BLENDは、いわば「構造と機能を一体でデザインした根環境」です。見た目が似たような用土でも、実際に植物を植えて育ててみると、根の張り方・塊根の太り方・葉の艶やかさ・水はけの速さと戻り方に明確な差が現れます。経験者ほど、土の構造が植物に与える影響の大きさを実感されるはずです。
「なんとなく良さそう」ではなく、「なぜ良いのか」が説明できる用土。PHI BLENDは、そうした実証的な価値を重視する方のための製品です。
植物にとって最も大切な環境は、見えない「根のまわり」にある。
水や光や風と同じくらい──あるいはそれ以上に──植物にとって重要なのが、根が触れている土の構造と成分です。根が酸素を吸い、水を吸い、養分を吸収し、そこに根毛を伸ばして広がる。その環境こそが、植物の生長速度や葉の厚み、塊根の肥大、そして全体の姿を決定づけます。
PHI BLENDは、塊根植物や多肉植物におけるその「見えない環境」を科学的に設計することから生まれました。屋外でしっかり育てられる通気性と排水性。室内でも安心して使える清潔性と構造安定性。そして、徒長を防ぎながら、根を守り、植物を美しく育てるという、生理学に裏打ちされた機能性。使い始めの水はけだけでなく、1年後の根の張り方や塊根の形までを見据えて設計されています。水を吸ってもぐったりせず、乾いても崩れず、虫が湧かず、重すぎず──。育てていて心配が少なく、管理が心地よい。そんな土であることを、私たちは一番大切にしました。
もちろん、pHにも配慮しています。PHI BLENDは全体として弱酸性〜中性(6.2〜6.8)の範囲に安定しており、塊根植物が根を張りやすく、長期間の使用でも酸化やアルカリ化によるpHの偏りが起こりにくいよう調整されています。
使い始めの水はけだけでなく、1年後の根の張り方や塊根の形までを見据えて設計されています。水を吸ってもぐったりせず、乾いても崩れず、虫が湧かず、重すぎず──。育てていて心配が少なく、管理が心地よい。そんな土であることを、私たちは一番大切にしました。
もし、いまお使いの用土で「乾き方にムラがある」「植え替えのたびに根が傷んでしまう」「清潔に保ちづらい」などの不安があるなら──
PHI BLENDがその悩みを根本から解消する手助けになるかもしれません。
植物のために土を変えるということは、植物の未来を変えることです。
ぜひ一度、PHI BLENDでその違いを体験してみてください。
現在の開発状況
実際のテスト栽培やモニターによる試用を通じて、配合バランスや粒径構成の最適化を進めています。
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